仕事をする時に知っておいた方が良いテープ起こしのさまざまな種類

仕事をする時に知っておいた方が良いテープ起こしのさまざまな種類

テープ起こしの仕事は音声を文字に書き起こすことです。テープ起こしには目的や用途に応じてさまざまな種類があります。仕事をするときに知っておいた方が良いテープ起こしの種類には、素起こし、ケバ取り、整文があります。素起こしとは音声を聞いたまま一字一句正確に書き起こす方法です。間投詞や言い間違い、重複などもすべて文字にします。音声の雰囲気やニュアンスが伝わりやすいですが、読みにくい場合もあります。素起こしでは、音声のまま残したいときによく用います。例えば、カウンセリングや研究、裁判所での文書などがあります。ケバ取りとは、音声から意味を持たない言葉や余分な部分を取り除いて書き起こす方法です。意味を持たない言葉とは、「あのー」「えー」などの間投詞や「~ね」「~よ」などの語尾を指します。これらをケバと呼びます。ケバ取りでは、ケバを消してスッキリした文章にします。口調は残りますが、読みやすさが向上します。ケバ取りは取材やフォーラム、研究発表会などの音声を起こすケースによく用います。整文とはケバ取りした上で話し言葉を書き言葉に変換する方法です。文体を「です・ます調」や「である調」に統一して助詞や句読点を補充し、誤った表現を訂正します。美しく読みやすい文章に仕上がりますが、口調は消えてしまいます。整文はWeb公開や会報などの印刷物、閲覧資料など、読みやすい文章を作成したい場合によく用います。

話者の話を正確に伝える!テープ起こしの素起こし

テープ起こし作業において最も一般的なのが、素起こし作業になります。これは裁判やカウンセリング、各種研究において粉割れているテープ起こしの基本となる作業です。特に音声データにある話者の言葉を一字一句正確に聞き取り文字にしていくことで、話の内容を正確に伝えることができます。具体的には話者の話の間にある「あー」や「そのー」、「まあ」や「えーっと」といった間投詞も全て正確に文字にします。もちろんですが、いい間違えなども全て文字にしていくので、話の内容だけでなくその場雰囲気を正確に文章化できます。さらに話者の話の区切りごとに句読点を入れたり、話の抑揚や感情に合わせて感嘆符「!」や疑問符「?」を入れます。必ずというわけではありませんが、素起こしする場合は必要に応じて注釈を入れることがあります。例えば話者の肩書と名前、会場の名称や状況などを付け加える場合があるため、テープ起こし作業の前に確認をしておきましょう。